会長へのインタビュー
2023.6.21 第5回インタビュー
①社長をしていてよかったこと、苦労したことは何ですか?
よかったことは、社員の頑張りが社会から評価され、工事の表彰されるときや周りの方から”土屋建設さん頑張ってますね”と褒められたときです。会社の代表者としてとてもうれしく思っています。
会社としての意思決定をする責任。方針を決めて最終決定は代表者の役割で、方針を決定しすぐ結果の出るものもあれば10年先に出てくるものもあり、方針を達成するまでは、本当にこれでよかったのか、指示は正しかったのか、意思決定の責任が大きいことです。
②建設業界の人手不足や高齢化が進む中で、若手層が望んでいる仕事はどのようなことだと思いますか?
『かっこいい』と思える仕事です。
そのイメージは世代によって違っていて、今までは”給料がいい・休みが取れる・制服がかっこいい”仕事に就きたいというのが多数でした。ですが、最近では”人の役に立っている”と感じることのできる仕事に就きたいという若手層が増えてきています。
”建設業ってかっこいい”、”この仕事に就きたい”と思ってもらえるよう建設業の仕事がいろんな場面で人の役に立っている”ありがとう”と言ってもらえる仕事ということを若手層へ伝えることが大切だと思っています。
③今までは「3K(きつい・危険・汚い)」というイメージでありましたが、現在の建設業界は、労働環境の改善が進んでいる中、今後、どうなると思いますか?
公共事業は「要・強・美」という風に進化してきて、生活に”必要”なもの、簡単に壊れない”強い”もの、環境にあった”美しい・きれい”なものと、社会の求めている要求にこたえるものづくりを行っています。
社会と公共事業の関係性に近いものが、働く人と会社にもあると思っていて、働く人が求めている要求”かっこいい”に対して会社側がどうこたえるのかが大切だと思っています。
④好きな重機は何ですか?
能力が高く、他の重機ではできない仕事が簡単にできる、力強さのあるD7(21tのブルドーザー)が好きでした。
昔は、機械に能力がなくても技能者が10年、20年かけて磨いた技能を頼りにして仕事をこなしていました。今では機械が進化していて、人に技能がなくても作業ができるようになっています。
これから新しい技術が多く取り入れられていく中で、その技術に頼りすぎず、自分で正確に相手に伝えることのできる、間違いを見つけることができる能力を身に付けることも必要であると思っています。
⑤会長から一言
最近は、ネット社会になっています。今まで、新聞やニュースで見ていた毎日の情報は自分が求めている情報を探す際に別の情報も見ることができることに対して、SNS等で見る情報は見る人の興味・関心のある情報をネット上で選別して表示するため情報が偏ってしまいます。
このようなことが原因で起こる思考偏りを”認知バイアス”と言います。高度情報化と言われている中でネット検索がすべてと思い偏った情報だけを提供されていると、判断を間違えてしまう事が多くなってしまいます。そのため、好みの情報だけを見てそれがすべてと思わず、興味のない情報も多く得ること、バランスのいい情報を得ることを大切にしてください。