現場管理者によるコメント
令和2年度農山漁村地域整備交付金土肥戸田線2工区工事
発注者 静岡県東部農林事務所
主任技術者 原 敏雄
現場代理人 原 敏雄
この工事は、平成27年度に開通した林道土肥戸田線の、土肥側工区の舗装工事である。
施工区間は約1.2kmあり、舗装工事としても大変長い距離であった。
工種としては、路面の山側にL型及びU型プレキャスト側溝尾が全延長にあり、その流末に
グレーチング蓋の現場打横断排水溝が9箇所。そして、土入客土吹付工が約300m2です。
この工事の特徴としては、資材の搬入等出入りがBP側からしかできない事でした。
しかし、延長が長いので、工程上2班以上の施工グループで施工しなければなりません。
そこで奥側施工班の残土処理等は、無理に場外に搬出しないで内部で仮置させ、入口施工
班と施工動線がなるべく重ならないように配慮して工事を進めました。
全面通行止めで施工可能な工事ですが、地元の樒農家の出入りがありますので、事前に
協議し、お互い負担を最小限に留めるように協力を要請した。また、準備工において
市道から現場までの荒れた路面の補修整形から、泥で埋まりぬかるんだ橋面の清掃等
実施したところ、地元農家が、「工事が始まり通行しやすくなった。」と、大変喜んで
いただきました。
その後、工事も路盤工、表層工、区画線工と、順調に進み無事完成しました。(原 敏雄)
橋梁路面清掃 |
平成27年度森林基幹道土肥戸田線1工区工事
発注者 静岡県東部農林事務所
主任技術者 原 敏雄
現場代理人 原 敏雄
この工事は、平成2年(?元年かも)から始めた林道土肥戸田線が土肥側と開通する工事である。
平成の初めに戸田側の県道脇で起工式をしてから30年弱、開通するまで施工に携わることができ
たことは、大変ありがたい事だと思っています。
ひと昔前に、大手ゼネコンのCMで「地図に残る仕事」というキャッチフレーズがありました。
林道土肥戸田線もゼンリンの電子地図に搭載されていますので、私もこんな仕事ができたんだ。
という思いがこみ上げてくるようです。
思えば、数々の多くの人たちに、お世話と ご協力をいただきました。
今は亡き熟練のオペレータさん、土工事の基本を教えてくれました。そして、あの急な法面の整形を
していただいた法面工の職人さん。最近では法面にぶら下がった巨転石を安全に処理してくれた
オペレータや職人さん、本当にありがとうございました。
また、最初の工事で指導していただいた県の監督員さん、20年ほど後に総括監督員でまた指導
していただきました。
開通した地点では、日本一の山、富士山も望むことができました。(原 敏雄)
平成28年度市道大101号線配水管布設替工事(6工区)
発注者 伊豆の国市都市整備部水道課
主任技術者 原 敏雄
現場代理人 原 敏雄
この工事は、三福マキノ理容店~吉田鍋沢入口交差点付近までの水道管本線を新設管と布設替
する工事です。
既設の水道管本管は現在進行形で沿線住民の配水管として使用中の為、仮設配管を設置した上で
仮設管に切替て既設管を撤去します。そして本管を設置し、仮設管から切替ます。その後仮設管を撤去
して、舗装復旧を施工し、完成です。
気を使った点は、道路が狭いのに通行量と歩行者が多く(老人そして下校時の小学生)通行することです。
歩行者の通行は、両端で人数をまとめ交通整理人が歩行者全員を誘導しました。
歩行者に親切に対応することにより、沿線の住民からは一定の評価をいただきました。(原 敏雄)
平成28年度一級河川深沢川豪雨対策緊急整備事業(河川)工事
発注者 静岡県沼津土木事務所
主任技術者 土屋 昭
現場代理人 土屋 昭
この工事は、河川の氾濫を防ぐ為護岸の嵩上げをする工事です。
苦労した点は、昭和舗道側(左岸)の道幅が狭く、大型ダンプの行き交う道であったので、
どのように作業を行っていくかなどの交通規制の件でした。
施工関係では、右岸の勾配が変化するところ、化粧型枠の柄を綺麗に合わせること等に
注意しながら施工しました。
苦労した点もたくさんありましたが、完成してみて仕上りを褒めていただいた時には
やはりやり遂げることが出来た達成感、やりがいを感じることができました。
至らない点ばかりで、下請業者の方々にご迷惑をおかけしてしまいましたが、
最後まで御協力ありがとうございました。(山口 美鈴)
1次下請け業者 伊豆建機㈲
この工事で苦労した点は、石積み作業・石のベンチの設置、安全養生です。
石積みの作業・石のベンチの設置を多くやったことがなかったので、
いかに綺麗に仕上げることが出来るかなど、気を使いながら作業を行いました。
安全養生では、狭い道で尚且つガードレールを外しての作業であったため、
作業終了時にフェンスを立て、夜道でも事故の起きないよう、安全設備の設置を行いました。
今回の工事で失敗してしまった点もありましたが、この失敗を無駄にせず、
次回工事への課題にしたいと思います。
1次下請け業者 狩野開発(株)
左岸の重力式擁壁は、道幅が狭い道路脇での作業でした。
型枠の固定に必要なスペースも十分とは言えなかったので、
小さな部材を細やかな間隔で固定しました。
コンクリート打設時は、枠が浮かないように、動かないように慎重に作業しました。
橋の渡り初め
コメント 白井 豊章
≪三世代夫婦による橋の渡り初めの儀式は、現在全国的に行われているもの、いつ頃から行われていたかは定かではない。
しかし、江戸時代の絵や書物などで確認することが出来るという。一家に三代の夫婦が顕在することは大変珍しく、
おめでたいことから、これにあやかり「三代夫婦のように、橋も永続してほしい」という願いが込められているのではないか
という説がある。≫
上記の説明のように橋が完成したときは、「渡り初め」を行われるのが通例となっているようです。
話は、私が土木技術者として、三代の橋に携わった珍しいケースを、勝手に「渡り初め」になぞれえ、
田舎技術者の幸せな体験と思っているだけのことなのですが。
伊豆市土肥へ、船原峠から下ってゆく途中に「うつぎの1号橋」という橋があります。
今は使われていませんが初代、2代目の橋が並行しています。
奇しくも、初代の橋を使って土肥まで通勤し、船原バイパス開通に伴い2代目の橋台を施工し、
新たに道路改良工事で3代目の橋台建設にも携わることができました。
行き交う人たちを親子3代で見守り、幸せを祈りながら暮らしを支えてきた橋があることを、
西伊豆へお出かけの時、少しだけ思い出していただけたら幸いです。(白井 豊章)
平成27年度(国)136号社会資本整備総合交付金(国道橋梁改築・広域)工事(3号橋 P1橋脚工)
発注者 静岡県沼津土木事務所
監理技術者 飯田 由浩
現場代理人 飯田 由浩
この工事は、国道136号線土肥地区山間部において、道路幅員が大変狭く観光バスや乗用車にとって
通行の難所となっている区間に、バイパスを新設するための橋梁下部工事でした。
思い返せば、20年程前には土肥峠工区1期事業延長1.0kmに携わる事ができ、今回の工事は土肥峠工区2期事業延長1.2kmの
一部でしたが、古巣に戻ってきた感覚でありがたい事と感じております。
橋脚を施工する箇所まで仮設桟橋を100m施工するのに、7ヶ月を要しました。
仮設桟橋の支持杭を施工するのに地山の硬さもあり工程が遅れ、夜遅くまでの作業になり、近隣住民の皆様にはご迷惑をおかけしました。
橋脚施工箇所では竹割型土留工法にて掘削土留をし、直径6mの深礎杭基礎を深さ8m施工し、
その上に高さ18.3mの橋脚を施工しました。
仮設桟橋及び橋脚のどちらも高さがあり、足場上での作業がほとんどであり何年経っても高い所は好きになれず、
常に緊張しながら作業をしていました。
良いものができ、高評価を頂いたのは関係者皆様のおかげだと思っております。(飯田 由浩)